飛脚企画005: クールジャパン大作戦inボツワナ!?

アフリカでマンガの「読み聞かせ」をしてきました!

クマナ村の「100円詐欺おばちゃん」も大絶賛!
クマナ村の「100円詐欺おばちゃん」も大絶賛!

アフリカ・ボツワナ共和国にて、京都の漫画家「しろうべえ」さんの雑誌「おかもちろう」を飛脚・加藤が日本語で現地の方々に読み聞かせを行い、「クールジャパン」の普及に努めました。

 

ワケがわからない!という声が大半でしたが、

その中で反応が良かったのは学園モノの作品でした。 

「おかもちろう」、ボツワナで詐欺を撃退!

読み聞かせをする中で、もっとも印象に残っているのはクマナという人口200人弱の村でのことです。

「おかもちろう」を担いで歩く飛脚・加藤、、、

 

早朝から歩き始めて7時間あまり、ようやくのことひとつの村にたどりつきました。

 

そこはお店も無い小さな村、、、お腹をすかせて日陰で休憩していると一人のおばちゃんが声をかけてきました。

 

あんた、お腹すいてるだろ。ご飯作ってやるから10プラ(約100円)ちょうだいよ」

何なんだ唐突に、、、でもお腹すいてるし、と思い、僕は10プラを彼女に渡しました。

 

ニコニコ笑顔で去っていくおばちゃん。きっと家に帰って美味しいご飯を作ってくれるのでしょう。

 

ところが、待てども待てども彼女は戻ってきません。

 

「騙された!!!」

 

なんて単純な詐欺にひっかかったのだろう。10プラは無くなるし、お腹は満たされないし、僕はヘコみました。

まあいつまでもヘコんでてもしょうがない。仕方なく立ち上がり、村をぶらぶらしていると、集会所の周りに人だかりができています。今日は年金支給日で、みんな集まっているのだそうです。

 

いい感じに人が集まっているので、とりあえず食事のことは忘れ、僕は風呂敷を広げて「おかもちろう」など日本のお土産を紹介し始めます。

 

そうこうしていると、さっきの100円おばちゃんが相変わらずのルンルン顔で向こうからやってきます。すかさず腕をつかんで

 

「おい、あんた!メシはどうなったんだ!!約束したじゃないか!メシ無いんなら10プラ返せよ!!」


強い口調で訴えますが、彼女は「10プラ~10プラ~♪」と、とぼけた様子で歌い始めます。なんなんだ、このババアは。

 

と、そのとき、彼女は「おかもちろう」に目を留めて、「何なんだい、これは?」と話題をそらしてきます。

 

「これかい、日本のマンガだよ、マンガ、面白いよ」

 

なかなか向こうから興味を持ってくれる人は少ないので、僕もなんだか調子にのって、彼女と一緒に漫画を読みます。

 

彼女は他の誰よりも、じっくりと「おかもちろう」を読んでいました。

 

それは、本当に面白かったのか、それとも10プラのことを忘れさせたいためなのか、分かりませんでしたが、、、

 

しかし、読み終わると、彼女はポケットに手を突っ込み、またもやのニヤっとした笑顔で、「ほらよ」と10プラを僕に手渡したのでした。

 

10プラは僕の手元に戻ってきました。

 

何が彼女にそうさせたのか、、、?

僕の思考の範囲を明らかに越える化学反応が、「おかもちろう」と彼女の間に発生した瞬間でした。

すごいぞ、クールジャパン。

読み聞かせ動画(クマナ村にて)

暗闇の中、ヘッドライトで熱心に読むレボガンさん(グマレ町にて)
暗闇の中、ヘッドライトで熱心に読むレボガンさん(グマレ町にて)

結末:「おかもちろう」がボツワナで読めます!

いま「おかもちろう」はJermy Guest Houseのラウンジで次なる読者を待っています
いま「おかもちろう」はJermy Guest Houseのラウンジで次なる読者を待っています

飛脚が運んだ「おかもちろう」は最終的にボツワナの地で一生を過ごすことになりました。

 

飛脚は「おかもちろう」の寄贈先を、自身の滞在先である「Jermy Guest House」(ボツワナ・ハボローネ市)に決定しました。

2013年10月28日、飛脚、加藤から美人フロントレディ、ポンキさんへ贈呈式を行い、本は宿のラウンジに収蔵されました。

贈呈式の様子
贈呈式の様子
おかもちろうをもらって笑顔のポンキさん(左)とツァネーロさん(右)
おかもちろうをもらって笑顔のポンキさん(左)とツァネーロさん(右)

「おかもちろう」が遠くボツワナの地で、旅人達にひとときの楽しみを提供することを期待しています!

裏話

この話には、裏話があります。

 

同宿と飛脚の間では、実は秘密のプロジェクトが進行しています。

 

それは、「Jermy Guest Houseがボツワナにおける日本人の拠点になる」というビッグプロジェクトです。2014年末までには「ハボローネ市で泊まるならJermy」というのが、日本人旅行者の間に定着している計画です。そのために飛脚は尽力しています。

 

同宿に「おかもちろう」が寄贈されたのもその一環で、多くの日本人が来客するJermyには、やっぱり漫画がないとね、ということで、ここに「おかもちろう」をおかせていただきました。逆に、ここで多くの日本人が「おかもちろう」を目にすることで、この本のプレゼンスも高まると予想されます。

 

では、なぜ飛脚はここまでJermyに肩入れするのか?

 

それは、私はJermyに「借りがある」からです。

 

ハボローネ市に到着した日、私は大きなトラブルに見舞われていました。

それは、「現金がほとんど無い」というトラブルでした。クレジットカード経由でATMからお金をおろす計画で旅行していたのですが、どのATMに行ってもお金が下ろせない、という問題に悩まされていました。不幸中の幸いでクレジットカードでのショッピングはできたので、食事も宿もクレジットの使えるところを選んでいました。

 

ハボローネでの宿はJermyに決めていました。ホームページを見て、居心地よさそうだし、郊外で安心そうだし、何より安いのが魅力でした。前日に予約して、行き方もばっちり教わりました。

 

当日、無事にJermyに着いたのは良かったのですが、そこで「クレジットが使えない」という衝撃の事実にぶち当たります。まあ首都のゲストハウスだし、ホームページも持っているのようなところだから、クレジットは当然使えるだろう、と確認をしていなかったのです。手持ちの200プラ弱に対して、一泊242プラ。「お金が無い!」どう財布をひっくり返してもお金が足りません。そして、時刻はもう21時過ぎ。これから別の宿を探すには遅すぎる時間です。とほほほ。。。


困っている加藤に、Jermyは救いの手を差しのべてくださいました。「いいよ、泊まってきな。」

マザーテレサのような無条件の愛。。。ひたすら感謝、感謝でした。

 

フロントのホイッツィオーネさんは続けて言いました。「あんたはうちに来た初めての日本人だから。だから、何かの縁だから、泊まらせてあげるよ。これから日本人のお客さんが来るようになるかも知れないしね。日本のみんなに宣伝しておいてね。」

 

その夜実際に泊まってみると、この宿は実際に申し分なく素晴らしい宿でした。豪華では無いですが、清潔で、静かで、過ごしやすくて、価格を考えると(242プラ=約3,000円)では最高のコストパフォーマンスの宿かと思いました。

 

翌朝、私は約束しました。「この宿を日本人でいっぱいにします。ハボローネに来る日本人の拠点になるように精一杯宣伝します」。

 

(ちなみに、その2日後、なんとか現金は調達できて宿代は支払いました☆)

 

そんなこんなで、この宿には観光客・ビジネスマン問わず、今後、多くの日本人が宿泊する(はず)です。

「おかもちろう」はそんな日本人を含め、すべての宿泊客に、楽しい宿泊体験の一役を担っていただけると思います。


しろうべえさん、そんな感じで「おかもちろう」を使ってしまってごめんなさい(笑)、、

 

そしてこの記事を読んで下さったみなさま、Jermyは本当にいい宿で、「おかもちろう」も読めますので、ぜひ遊びに来て下さい!

企画内容

期間:2013/10/1~10/30

場所:ボツワナ

ご依頼主: しろうべえ様

 

飛脚のボツワナ企画第4段!「クールジャパン」を勝手に浸透させてきます!

紹介するのは京都の地域系コミック雑誌「おかもちろう」(内容は本当にクールで面白いです!)。

ラーメン屋の出前の「おかもち」でマンガを売り歩く超ユニークなマンガ家「しろうべえ」さんプロデュースの雑誌です。

バスの中で、ボートの上で、部族の村で、キリンにサイにシマウマに、みんなにマンガの読み聞かせを行います。

もちろん言語は日本語!ハートフル&ハイテンションで伝えます!

さらにこれは、と思う人物(できれば大統領級のVIP)にマンガを進呈。日ボツ友好をはかります。

クールジャパンはボツワナに受け入れられるのか?結果に注目です!

クールジャパンはアフリカでどう評価されるのか、、?
クールジャパンはアフリカでどう評価されるのか、、?

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はじめまして!

平成の時代に飛脚が復活!

飛脚の加藤はお届けものを「歩いて」運びながら、お客様の「想い」を宣伝します。

想いと感動を届けたい!そんなときに飛脚の加藤をぜひご利用ください。

運びながら宣伝します!

毎日ブログにその日の写真やエピソードを公開します。また、歩いている途中に現地でチラシを配ったり、お祝いのメッセージを集めたりします。そして、受け手の感動を名倍にも増幅させます!飛脚は運送屋であるとともに、歩く宣伝マンとして活動します。

ご利用例

  • 結婚式の祝電に!
  • 地域物産展の広告塔に!
  • 歴史ドラマの宣伝に!

料金は1歩1円(税込)です!

飛脚の1歩は96cm(2013年8月現在)なので、1kmあたり1,042円です。
1日40km歩くとすると、東京― 京都間の492kmを、13日、512,500円(諸経費込)でお届けします。 

いますぐご利用ください!

、、、と言いたいところですが、ちょっと「アフリカ」に行ってきます!
10月1日から30日までアフリカ・ボツワナに行ってきます。
11月11日から稼働できますので、お待ちください。

11月10日にはイベント「ボツワナイト!」も開催します。
※ アフリカへのお届けものも募集中です!
アフリカ飛脚旅の詳細へ!

飛脚の加藤

加藤貴之 かとうたかゆき 1983年10月1日生
[facebook]

 

<1歩1円>の徒歩オンリー宅配便を2013年10月1日から開始します。お届けするのは<あなたの想い>です。

 

これまで青森、山形、富山、鳥取、ペルー、マケドニア、イラン、などなど様々な地域を歩いて旅し、、その魅力を紹介するイベントを開催し、好評を博してきました。

 

もっともっと地域を歩き、世の中の毛細血管になりたい!そんな思いで、30歳になる今年10月1日に飛脚として独立することになりました。

 

尊敬する人物は松尾芭蕉、伊能忠敬、円空。

 

芭蕉さんの言うように<旅を住処に>しながら、世の中へのお役立ちができれば、と思っています。

 

今後とも<飛脚の加藤>をよろしくお願いします。

 

ご依頼・お問合せはメールもしくはお問合せフォームからどしどしお待ちしております!

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仲間を募集しています!

2018年の10月には飛脚が5000人くらいになって、日本と世界のすみずみに感動が日々流通している状態を目指しています。

 
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